小児皮膚科
小児皮膚科
赤ちゃんの肌にできる赤いブツブツやカサカサなどの総称です。食べ物や繊維の刺激に触れやすい、口の周り・顎の周りを中心とした顔面をはじめ、皮脂の分泌が盛んな頭部、蒸れて汗が溜まりやすい首回り、手首、足首にも現れます。
毎日洗って清潔を保ち、保湿をすることが大切です。症状に応じてステロイド外用薬で治療します。
赤ちゃんの太ももの付け根や肛門周囲、下腹部などおむつを着用している部位にできる赤い発疹です。症状が悪化すると強いかゆみやただれが生じることがあるため、早めの対策が重要です。サイズの合ったおむつを選ぶ、おむつをこまめに交換する、皮膚をゴシゴシこすらない、などの日常ケアや保湿で改善しない場合はステロイド外用剤で治療します。ときに「カンジダ」と呼ばれるカビの感染が原因であることもあります。その場合には抗真菌薬の外用を行います。
汗が原因で起こる炎症・かゆみのことです。汗の通り道である「汗管」が詰まることが原因で、皮膚に小さなぷつぷつとした発疹ができ、多くの場合かゆみを伴います。
症状が軽い場合は汗を優しく拭き取ったり、肌を清潔に保つことで自然に改善しますが、悪化した場合はステロイド外用剤や抗菌薬の外用を行います。
擦り傷や虫刺され、湿疹、あせもを掻いたりしてできた傷口に細菌が入り込み、感染することで発症する感染症のひとつです。感染力が強く、患部をかきむしった手で他の部位を触ると火事の飛び火のようにあっという間に症状が広がることから「とびひ」と呼ばれています。
治療は抗菌薬の外用や内服を行います。症状に応じてかゆみを抑える抗ヒスタミン薬を用いることもあります。
「軟属腫ウイルス」に感染することにより発症する感染症のひとつです。やや光沢のあるぷつぷつが生じます。皮膚が直接触れやすいプールで感染することが多く、タオルやビート板など、物を介して間接的に感染することもあります。
治療は専用のピンセットを使い、水いぼをひとつずつ摘除します。ただし痛みを伴うため、ご希望の方には局所麻酔テープを使用することも可能です。数が多くなってしまい摘除が困難な場合や、痛みで安静に処置ができないお子様には水いぼ用クリーム(3A M-BF CREAM 2,200円/本)をおすすめしています。
「ヒトパピローマウイルス」というウイルスが皮膚にできたごく小さな傷から感染することでできるいぼです。見た目は魚の目や胼胝に似ていますが、自覚症状はほとんどありません。放置すると多発して、治るまでに時間がかかってしまうことがあります。
治療はいぼを液体窒素で凍らせて除去する「凍結療法」が一般的です。1~2週間ごとに繰り返し処置を行うことで徐々に小さくなっていきます。症状に応じて外用薬や内服薬を併用することもあります。
「水痘・帯状疱疹ウイルス」というヘルペスウイルスの1種が原因で発症します。空気感染や接触感染が主な感染経路です。全身の皮膚に水ぶくれを伴う赤くてぽつぽつとした痒みの強い発疹ができます。微熱を伴う場合もあります。
治療は抗ウイルス薬の内服を行います。かゆみが強い場合は抗ヒスタミン薬の内服も併用します。